ガーシー被告 ２度目の保釈請求も通らず　裁判所が「逃亡」より不安視する〝却下材料〟

東スポWEB
６月の帰国時よりは１０キロ以上激やせしたというガーシー被告(右)

東京地裁は7日、俳優の綾野剛らへの暴力行為法違反（常習的脅迫）などの罪で起訴された元参院議員のガーシー（東谷義和）被告の保釈請求を却下した。先月に続き、2度目の請求だったが、裁判所は逃亡ではなく、証拠隠滅の恐れアリとみているようだ。

【写真】逮捕時、笑顔だったガーシー被告

6月4日に成田空港で逮捕された同被告は同月23日に暴力行為法違反、名誉毀損などの罪で起訴。翌日には証人威迫の容疑で再逮捕され、7月10日に追起訴されていた。同日に保釈請求したものの地裁に却下され、準抗告するも退けられていた。

ガーシー被告と親交があり、先月接見した福永活也弁護士はこの日、自身の公式ユーチューブチャンネルで「もとから厳しい保釈請求。1回目が却下され、2回目は時間を置いたけれども、特に被害者と示談できたわけではないし、他に有力な保釈が認めてもらえるような事情が増えたわけではないので、なかなか難しかったという感じです」と指摘した。

保釈請求が認められない理由の一つにUAE（アラブ首長国連邦）に滞在していたことで、再び逃亡の恐れがあるとの見方があるが、福永氏は否定。「裁判所は『逃亡の恐れはない』と言ってくれているみたいです。なんで認められないかというと、証拠隠滅ですね。被疑事実が証人威迫や強要、常習的脅迫だったりで、被害者を畏怖させるものが絡んで難しいという判断をされた」とあくまで被害者との関係性が問題だという。

逮捕から2か月がたち、10キロ以上激やせしているという同被告。勾留先は警視庁東京湾岸署から通称〝小菅ヒルズ〟といわれる東京拘置所に移送される見通しで、このまま保釈されることなく、9月に予定されている初公判を迎えることになりそうだ。

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